ARTICLE テーマ:おしゃれ美容師
『Chill』マネージャー miffy
/Vol.17
セルフブランディングすることが大事
miffy
『Chill』マネージャー。 1992年7月28日生まれ。北海道出身。
旭川理容美容専門学校卒業後、
市内1店舗を経て2014年に 『Chill』に入社。
全店指名数、売上、カラー比率No.1。
10代~30代前半をメインに、派手髪や個性的なスタイルを好む方から高い支持を集める。
おしゃれなだけではなく、
誰に向けて、どんなファッションをすればいいのかを
緻密に考えたというmiffyさんの「おしゃれセルフブランディング術」を紐解きました。
美容師としてのおしゃれに迷うあなた、必見です。
目次
- Topic1.
原宿には月1で行っていたことも。ネイルも帽子もアクセも大好き! - Topic2.
その日のお客様に合わせた服装を。お客様のファッションも必ずチェック - Topic3.
作業服になった瞬間、楽しくなくなる。自分がワクワクできるおしゃれが大事 - Pick up.
私の美容師ライフの7ルール
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ネイルも帽子もアクセも大好き!
以前はギャルっぽい感じが好きで、派手な感じは得意ではなかったのですが、『Chill』に入社した時、周りにナチュラルなファッションや古着ファッションのスタッフが多かったので、他のスタッフと差別化して自分をブランディングするために、個性的なファッションや派手髪を武器にしようと考えたんです。原宿が好きなのでレオパード柄やカラーパンツなどを取り入れ、自分の打ち出したい層に向けてファッションも変えていきました。『KITSUNE』という3店舗目のサロンがオープンした際に、先輩たちがそちらに異動して大人女性を軸とした展開をするようになったので私が『Chill』のトップとなり、個性派美容師がしだいに集結。派手髪など個性的なスタイルを求めるお客様も増えていきました。セルフブランディングを考えた結果、狙うお客様層やファッション、メイクも変わっていったという感じです。
コロナ前(2019年以前)は毎月、東京に行っていました。2022年の春に新店舗をオープンする予定なので、その視察も兼ねて好きな美容師さんの所に行って髪を切ってもらったり、店内の写真を撮らせてもらったりもしました。『CODE+LIM』のワタローさんが大好きなんです。ワタローさんのヘアの世界観やファッションが大好きで、すごく憧れています。美容師としての悩みを聞いていただくこともあります。
帽子がすごく好きで、毎日ほぼ帽子をかぶっていますね。アクセサリーも好きで、特にグッチの個性的なモチーフのものがお気に入りで、結構色々持っています。
市内の古着屋さんにもよく行きますが、買うのはネットがメインです。古着のネットショップもよく利用していて、ディズニーの古着を買ったりもします。原宿のブランドのネットショップもよく利用しています。
月に1~2回はネイルサロンに行って、しょっちゅうデザインを変えています。ネイルは長いと施術がちょっと難しくなりますが、ボリュームがある分には仕事に支障はありません。むしろネイルサロンで爪を整えておくと先端が丸くなるので、万が一お客様の顔に指先が当たっても大丈夫なんです。後輩にもファッションの一部としてネイルを楽しんでほしいとよく言っています。
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お客様のファッションも必ずチェック
その日のお客様に合わせた服装をすることです。少し年齢が上の方、若い方、平日の客層と土日の客層…などによって変えています。ブリーチメニューが多い日は多少汚れても大丈夫な明るめの服を選んだり、男性客が多い日はニットを着ると短い毛が付いてチクチクするのでやめようかなと思ったり。また、既製品のエプロンに缶バッジやワッペンなどを付けてリメイクし、それを付けることもあります。とはいえ「仕事しやすい服」という基準で選ぶというより「個性的で派手なmiffyさんに髪を切ってもらっている」ということもそのお客様にとっての価値だと思うので、おしゃれ優先で服を選び、ファッションは手を抜かないようにしています。逆に休みの日は楽なパンツにパーカーやトレーナーという感じなので、気合が入ってないかもしれないですね(笑)。
すごくします!ヘアケアの話はアシスタントに任せ、私はデザインやファッションの話をするようにしているのですが、毎回とても盛り上がります。
お客様のファッションにも注意を払っています。バックや靴などもチェックし、普段のファッションについて色々お聞きしたりもします。最近はスマホのケースも見てみてその人の趣向を探り、それらを踏まえてヘアの提案をしています。
なるべく“落ち着かないように”カラフルにしています。私が青にすると青にするお客様が増え、オレンジにするとオレンジにするお客様が増えるんです。「それ、いいですね!」という感じで。スタッフにも「実験台にしてやってみたい色にしていいよ!」と言っています。市内の他の美容室に行っておまかせでカラーをしてもらうこともあるのですが、とても勉強になります。
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自分がワクワクできるおしゃれが大事
髪色を変えると普段のファッションに合わせづらくなる場合があります。そういう場合はきちんと事前にリスクをご説明するようにしていますが、基本的にその方がやりたいという色を叶えてあげるように心がけています。その方のファッションを考慮して髪色を提案するのですが、その方の希望や挑戦する気持ちを無理に否定したくはないんです。自己満足や自分を貫くことは大事なことだと考えています。
私は髪を切ることも楽しいし、好きなファッションやネイルもできて、美容師は素晴らしい仕事だと思っています。サロンワークで着る服を作業服だと捉えると仕事が楽しくなくなり、仕事が作業になってしまいます。お客様に楽しんでもらえるような、ワクワクしてもらえるような提案を心がけ、仕事を仕事と思わないことが大切です。そのためにファッションで自己表現し、自分がワクワクすることをとても大切にしています。
美容師はお客様のニーズと自分が提供するヘアがマッチングしたら売れ、お客様が増えます。私はずっと、自分が狙いたい層に向けてのファッションをイメージしてきました。自分の好きな雰囲気と真逆の雰囲気のお客様を獲得したいということはあまりないですよね。自分の好きな層に向けたファッションを考えるとコーディネートが楽にできると思います。どこに向けての発信なのか?誰に向けてのファッションなのか?を考えることが大事です。そこが明確になれば楽しく楽におしゃれができると思います。美容師とおしゃれは切っても切れない関係だと思います。
7ルール
ストーリーズを楽しみにしてくれているお客様が多いので、毎日、頻繁に更新しています。内容はお店の情報が2割、プライベートやヘアに関するものが8割。スタッフを打ち出していきたいのでスタッフをよく登場させています。ストーリーズに投稿したことがお客様との会話のきっかけになることも多いです。
「あごまで切ってください」と言われても、お客様と私とで思っているラインが異なる場合があります。髪色も、お客様が持参した画像が室内で撮ったものなのか屋外で撮ったものなのかで全然見え方が違います。長さや色味は必ず画像で確認し、お互いに同じ絵を見てイメージを共有しています。
私は『スロウ』を愛用しているのですが、自分の持っているカラーレシピはノートに書いておき、誰でも見られるようにしています。いいと思ったレシピは独り占めせず、どんどんみんなに伝えています。後輩が考えたレシピに対してアドバイスしながら、新しいレシピを考案しては公開しています。
Instagram、YouTube、Twitter、TikTok、を、1日3~4時間は見ています。特にTikTokでバズっているカラーのやり方や人気美容師さんをよくチェックしています。芸能人よりもユーチューバーやティックトッカー、インスタグラマーの画像を持ってくるお客様が圧倒的に多いので、頭に入れています。
私はスタッフがいてこその私。特に下の子のやりたいことを叶えてあげたい気持ちが強いんです。練習を見ても見返りを求めてはいけません。愛情だけを注ぐことが大事です。その子ために何ができるかを全力で考え、日ごろの感謝の気持ちを込めてプレゼントすることもあります。思いやりと情熱が肝心です。
悩みややりたいこと、プライベートなことは職場で聞いてもなかなか出てきません。楽しく過ごすために飲みに誘うこともあれば、何か悩んでいるのかな?と察して誘うこともあります。コロナ禍の今は私の家に後輩を誘ってみんなでごはんを食べたりお酒を飲んだり。職場を出た後の時間が大事なんです。
年齢を重ねると経営にシフトしたりハサミを置きがちですが、私はいつまでも憧れられる存在でありたいです。常に歩みを止めずにワクワクすることに挑戦し続けていきたいです。35歳、40歳になってもお客様からカッコいい人だと思ってもらえるよう、ファッションも考え方も進化し続けます!
大樹 「地域でいちばんの話題性を作るサロンづくり」がコンセプトです。お客様は20~30代の女性が多く、新規客は女性に限っていますが、元々通ってくれている男性客もいます。オープン当初(2014年頃)は、久留米市周辺でネットを活用しているサロンがまだ少なかったので、ホームページや集客サイトでしっかり打ち出していけば勝てるのではないか、そんな思いで出店しました。とはいえ顧客ゼロからのスタートですから、Instagramで爆発的な集客をするのは難しいと思い、赤字を作らないよう集客サイトでアプローチをかけていきました。」
翔太 「僕は兄がサロンをオープンしてから約1年後に参加し、『NAVY』という2店舗目を一緒にオープンさせました。」